21年春入試では千葉県公立高校の「二次募集が急増」しました。
募集人員は69校103学科(公立高校全体の5割強)にのぼり、1,937人が受験をしました。(前年度より約1,000人も多く、かなりの増加率)
考えられる要因は大きく３つあります。
1「私立志向の高まりと学習内容、コースの差別化」
→公立第一志望は5年間で6,000人以上減。一方、私立第一志望者の割合は13.68%から18.47%に増加しました。私立の方が色んな環境を選択でき、教育が充実しているイメージがあるため、コロナ禍も相まってスムーズにオンライン対応が出来そうな私立を選ぶというケースもありそうです。また、私立高校は学科やコースの再編、新設を進めており、効率や他の私立と差別化を進めているので、受験生たちにとってより魅力的に見えるのではないでしょうか。
2「多様な進学選択(N高などの広域通信高校など)」
→通信制はもちろん「勉強はyoutubeでやれば十分」と考えている子供たちも少なからずいるようです。不登校や、何らかの事情で学校にいけない子供たちにとっては、多様な選択肢があるのは心強いですね。
3「一本化による意識の変化(安全思考。早めに進路を決めたい)」
→21年春入試から、従来の前期後期試験が廃止され、一発勝負の試験になりました。一本化して初めての入試ということで、リスクを避け私立入試に切り替え、早めに進路を決定したいという考えが働いたと予測されます。
最後に、いろんな選択肢があることは、非常に素晴らしいことだと思います。
しかし「受験という目標に向かって必死に学ぶ機会」は大変貴重なので、「自分がより頑張れる、より力を磨ける」進路選択をしてほしいと思います。
「受験勉強を頑張って、考え方が変わった。自信が持てた。人生が変わった」という生徒達も沢山います。
挑戦して失敗することから学ぶこともあります。
もちろん、積極的に私立や通信高校を選ぶのであれば、素晴らしいことです。
「受験勉強したくないから。どうせ無理だし。」
そんな理由で将来の可能性を狭めることのないように、これからも自分の可能性を信じて頑張ることの大切さを伝えていきたいと思います。
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（担当:吉崎）
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